「将来なりたいものがない」と言ってそれで悩んでる人を励ませないか考えていた。
将来なりたいものって具体的には職業の話だと思うんだけど、職業に就くというのは大なり小なり絶対に他者の存在が出てくるもので、人間達と関わっていかなければならないことだ。
そして他人とはコントロールが不可能な要素だ。
職業の話以外にも言えることだが、動画クリエイターとして人気になりたい・曲を作ってライブをしたいなど、達成条件に他人が絡む目標というのは 成功するかどうかが運次第(ランダム)になってしまう。
対して他人が介在しない目標というのは至ってはシンプルだ。成功したのは己の実力、失敗したら実力不足。分かりやすくてなんと気持ちいいことか。
将来なりたいものがないという人はここが強みだ。ダルい場所に飛び込まずとも独力で、自分の中だけで楽しさを作り出せる可能性がある。
自分が欲しい楽しさの通り道に人がいないことは良いことだ。「将来なりたいものがない」と言う人は社会がよく見えていないのではない。他人がウロウロしている道の先に、己の欲するものがないことがちゃんと見えているのだ。
つまり自分のことをよく分かっているからこその悩みだと言える。仕事なんて本当に何でもいいよ。適当なところへ就いて、それとは別に自分を楽しませてあげられればいい。
回りくどそうに見えて、この2つが切り離せている人間は強い。他人の邪魔が入らないんだから。
