ポケットオペレーター PO-33は内臓マイクやライン入力で録った音を自動・手動でスライスして鳴らせる、超小型のサンプラー・シンセサイザーです。
小さいながらに機能は一通り揃っており作りはしっかりしているのですが、1つ問題があります。
どなたかも言及していたのですが、ポケットオペレーターの販売元はかなりルーズなようで「説明書には必要最低限の情報のみ記載。あとはYouTubeの動画で補完して。」というスタンスなのです。
しかも動画見てもいまいちよく分からない。
なのでこの記事に情報を色々まとめておきます。
基本情報
まとめと銘打っといていきなり他人の褌ですが、この動画はまずポケオペがどういうものかざっくり掴むのに良かったです。YouTuberの動画が苦手な人も、これを見た方が早く理解できると思います。
そして具体的なビートメイキングの流れはこちらが分かりやすいです。
- ドラムを重ねていく感じ
- 音階が変わるモードはこんな風に使う(この動画では0:47~からピアノコードを乗せるのに使用)
- 作ったループにはスクラッチなどの効果が付けられる
など一通りの機能の感じが分かります。
このまとめ記事ではこれらの動画を補完する形で情報を記載していきます。
ポケオペ情報(随時 追記更新)
- bpmボタンを押しながら1~16のボタンを押すとマスターボリュームを変えられる
これ僕はさっき知りました。一か月触ってたくせに。どうりでボリュームつまみで音量最大にしても音が小さいわけだ。PCで録音するとき毎回困ってたので知れて良かったです。
- 消してしまったプリセット音源はpatternボタンとwriteボタンを押しながら電池をセットすると復活する
かなり分かりにくい仕様。やってみると分かるけどこれは指が辛い。あんまりやらない操作で良かった。当初は「電池抜いて立ち上げ直しゃ復活するっしょ」と思っていたのでかなり焦りました。説明書に載ってないし。
- 録音の上限はプリセット含めトータル40秒まで
なのでプリセットを消しながら録音していきましょう。
- 湿った手で裏面のはんだ付け部分に触れるとつまみが誤作動する
「なんか勝手にトリミング位置やピッチが変わったりときあるなー」と思ってました。おそらく原因はこれです。基盤むき出しのポケオペならではですなぁ。手汗でも誤反応しちゃうので僕はマスキングテープを貼って防止してます。
ちなみに別売りのポケオペのシリコンケースは表面のみを覆う仕様っぽいので、これには効果がないと思われます。プラ板やゴム板・シリコンなどを加工するか、3Dプリンターでケースを作るのが有効でしょうね。
- つまみは暴発するもの
例えばつまみでボリュームを最大にしたあと音のトリミング位置を変えようとすると、トリミング位置を示すバーが右にギューン!と動きます。つまみの現在位置からどれだけ左右に回ったかではなく、現在のつまみの位置によって入力する仕様なためです。これはもうしょうがないです。
これによってモードをtri(トリミング)にしたまま操作してると、つまみに手がちょんと当たってトリミング位置がギューン!と変わってしまうことが多々あるので、モードをトリミングにしたままにすることは避けましょう。
「鳥(tri)は避ける」と覚えるといいと思います。
- 電池は固いけど道具は使わず抜き差しした方がいい
僕は初めて電池を抜くときに そのあまりのガッチリはまり度に気が動転してしまい、マイナスドライバーでグリグリするという暴挙に出てしまい、ポケオペに傷をつけてしまって後悔しています(ちなみに黒の塗膜の下は銅色でした)。その後、力のかけ方のコツを掴み 今では普通に素手で電池交換できていますので、皆さんは道具を使わず電池を抜き差しすることをオススメします。
引用元 : https://teenage.engineering/guides/po-33/jp
親切な人達によって、ライン入力で取り込んですぐ使えるセットがYouTubeにたくさん上げられていました。それらをまとめたリストを見つけたので貼っておきます。 https://www.youtube.com/playlist?list=PLy4aX2KgO-KJtastnQmTuhZg-VlocWWHN
おまけ
「これからの麺カタコッテリの話をしよう」に新録されてる"肺脂西班牙"をチップチューンアレンジしてみた♪
— マキシマム ザ ホルモン (@MTH_OFFICIAL) December 22, 2018
この曲チップ映えするわ〜。
ちなみに使ってるシンセは"maximum the hormone Ⅱ"のMVでDJケミ…じゃなくてDJウエハラが使ってるやつ。
by上ちゃん#ケースはレゴで自作 pic.twitter.com/ZQEv3ZBkKJ
マキシマム ザ ホルモンの上原さんがポケオペを使ってチップチューンな感じの演奏をされていました。使用しているポケオペは画面手前から「PO-28 robot」「PO-12 rhythm」「PO-20 arcade」だと思われます。ビートメイキング自体もすごいですが、レゴでポケオペを3台並べられるケースを自作して取り回しを良くしているのはいいアイデアだと思いました。
以上です。あとはなんか分かった度に折を見て追記しておきます。