育てている植物、ネオレゲリアを石に着生させてみたくなった。流木が主流なんだけど、ガギガギに張り巡らせる根が AKIRAの鉄雄の義手に走るコード線みたいでかっこいいんよね。
石拾いといえば山・川・海。
自分が住んでる神戸は山と川がまあまああってどこに行けばいいか分からなかった。逆に海で良さげな場所は1箇所しか見つからなかった。
それが今回行った「須磨の塩屋海岸」だ!
ビーチコーミング(海で漂流物などを収集する遊び)には砂利浜が適しているらしく、関西にそういう砂利浜は塩屋海岸ぐらいしかないんだって。GoogleMapで見たら分かりやすいけど、阪神間の海岸線って埋め立てまくってるもんね。
さっそく地下鉄山手線とJR山陽本線を使って現場へ急行。くまで・石を入れる袋・小石用のタッパー・水筒を持って、干潮の時刻に行ったよ。
後で知ったんだけど、12月下旬から春まで(3月か2月の終わりくらいまで?)は寒くて波も荒れるから石拾い的にはオフシーズンらしい。いい時期に行ったね。
しばし歩いて浜へ通じる道を発見。
道というか川の水を海に流す穴だった。でも多分ここ通らないと行けないっぽい。
穴を出ると一気に視界が開けて気持ち良かった。ここから東に行くと(たぶん)砂浜があり、西に進むと目的の塩屋海岸に辿り着く。
砂利浜までの道中、テトラポットと堤防の狭くて高低差のある危ない通り道があったのですが、僕は不思議とここに見覚えがありました。
僕は小学校の校外学習で1度ここを訪れたことがあったのです。
埋め立てられていない自然な海岸、しかも関西では珍しい砂利浜に触れさせ、自然に親しみを持たせる…そんな狙いがあったのでしょうか。なんにせよほのかな懐かしさが込み上げます。
さあ到着!うおー!すげー!!
辺り一面 目的の物がありまくる光景と、オーシャンビューに柄になくテンションが上がりまくった僕は、良い石悪い石の判別ができないほど平静でなくなりました!!!!
でも波打ち際で一発食らって靴がびしゃびしゃになったら恐ろしいほどの冷静さを取り戻したので大丈夫です。ビーチコーミングを開始します。
まず浜の表層から良さげな石が無くなるまで歩き回って拾いました。しばらくするとおじいちゃんが来てフルチンで日光浴してました。フリーダムだね。
次にくまでで掘って下の石を見る。隠れて人目を逃れてる良い石が出てくるんじゃないかという目論見だったのですが、下に行くほど石が小粒になってる感じであんまりやった意味はなかったかもしれません。
でも一度見た場所を膝をついて見るというのは良かったみたいで、さっきは気付かなかった良い石を集めることができました。
フルチンのおじいちゃんは4~5人に増えてた。
4時間かけて良さげな石をこれだけ見つけました。そして持って帰ることにした石がこれ。画面左のが使う石、右のが一応持って帰るけど使わない石、上に見切れてるのが海に返す石です。お戻り…。
細々したのはタッパーへ。
石1つ1つを詳細に撮るのは家でしようと思ってたので、ここではこの 良さが伝わりにくい集合写真しかありません。でもほんとにシブいしイカすんですよ。妙な縞が入ってたりとかして。
でも色で選んだやつはアップの写真があります。浜の石を背景に撮った方が綺麗さが伝わると思ったので。綺麗でしょ。緑色のやつとか、他に似たのが見つからなかったんだよ。きっと激レア鉱石なのだと思います。
あと、AKIRAと読めなくもない石も拾った。伏線回収。
そんなこんなで初めてのビーチコーミングは終了。持ち帰った石は綺麗にしたり植物を着生させてブログに載せます。楽しかったよ、ありがとう塩屋海岸。
その後、帰りの電車の中でふと気になって検索してみると、塩屋海岸はゴリゴリのハッテン場だった。
小学生を校外学習でハッテン場に連れて行くな。
おしまい
おまけ
砂浜にぽつんと生えていた、食感がシャキシャキしてそうな植物。何これ?浜大根?
だいぶ序盤で書くのやめちゃってるグラフィティ。しっくりこなかった?
塩屋海岸のハッテン場的な側面についてググると、ミリオン出版の「GON!」という雑誌の2000年8月号に「20年ほど前から須磨海岸は、秘かにホモのハッテン場として発展」「とくに海岸最西側、あるいは塩屋浜、舞子浜という駅から遠くどちらかというとさびれたポイント」という記述があるらしいことが分かりました。
小学生時代(十何年前)に校外学習→その後ネット掲示板やSNSでハッテン場になった という流れかと思ったら40年前からハッテン場だった。