現在、球体関節を4つしか使わないのに充分にポーズをつけられ、見栄えも良い人形を制作中です。→(追記:すみません失敗がきっかけで断念しました)
完成したら複製し、気軽にサッと作れるレジンキットにするつもりです。可動箇所4つだけってだいぶ楽でしょ?
何年も前からこういった省エネ的なモデルの構想は練り練りしていたのですが、作っては納得がいかずに途中でポイッを繰り返していました。
それが今回は上手くいきそうなんです。
以下、制作中の写真です。
制作スタート。画像下部に写ってるのはアイデアスケッチです。これもまた折を見てUPしたいですね。ピンクの部分は輸入品も扱っているお菓子の材料屋で買った珍しいプラスプーンです。
プラスプーンは収集し始めて5~6年?くらいになりますが、こんな形のものはまず見ない。レアです。
流用パーツ同士をタミヤのエポパテでくっつけていきます。
タミヤのエポパテは他社のものより極端に劣化が遅く、「買ってきたら○週間で劣化し使用不可になる」ということがないので愛用しています。まあそれでも1~2か月を目安に使い切りますが。
ちなみにポリパテだとスチロール樹脂への食いつきが弱く、やすりで整形してるときに剥離してきてしまうのでハードな加工、特に複数のマテリアルを用いたミックスドメディアには向きません。
上体の形が見えてきました。ここでロッグ・マックのチボが登場(緑の丸いパーツ)。僕が敬愛する造形作家の横山宏先生も多用するパーツで、本当に使い勝手が良い。この人形1体に3つも使いました。
水色のパーツは同じくイデプラであるギラン・ドウのもの。イデプラはキットバッシュするにあたって本当に良いマテリアルです。
こんな風にくっつけました。のちにこの辺りは削って小さめに成形し直したりエポパテでチボの谷間をいい感じに埋めたりしました。
仮の足をあてがい、全体の大きさ・バランスを見る。僕は流用パーツが当初の想定より大きくても「まあいいか」と使っちゃうので、気を抜くと制作してる内にどんどんモデルが大きくなっちゃいます。
今回はそれを防ぐために予め超ラフに見本を作っておき、それの通りの大きさに制作を進めています。オレンジ色のはその仮パーツ。
ちなみに写真1枚目に写っている円錐型のものが上体の仮パーツです。
プラスプーンを曲芸的に組み、足を制作する。これ、こんな無茶苦茶やってるのに寸分の狂いもなくきっちり左右対称になってるんです。
自分で言ってしまいますが、結構すごくないですか?
切り出してエポパテ盛って整形。足の内側は座った姿勢を取らせる際、胴体下部と干渉しにくいよう飯盒のように凹ませています。
「座り姿勢のシルエット」は制作にあたって最も重要視している点の1つです。座ったポーズというのは関節が4つしかないモデルが取ることのできる貴重なポーズの1つですからしっかり、かつ可愛くできないとね。
そして現在の姿。実際の完成イメージはここにさらにスキー板のような足がつくし、腕もこんなに長くありません。でもいい感じです。
以上です。引き続き頑張りたいと思います。
(追記)心が折れたので立体関係の趣味を休止しました。いま心は元気いっぱいだから心配無用だよ。